忘れられない昇段審査!

剣道を始めたのは小学校3年生の時。

武道一家に生まれた私は、

祖父から「柔道は耳がつぶれるからやめなさい。」

父から「空手はすぐに手が出るからやめなさい。」と、

半ば強制的にに剣道をすることになりました。

 

いざやってみると、運動神経は関係なく、やればやるほど上達する面白いスポーツでした。

環境にも恵まれ、めきめきと力をつけていき、

県では名の知れた剣士となり、全国大会にも少し常連のようになっていきました。

 

これから剣道をずっとやっていこうと思っていましたが、

大学進学とともに、剣道から遠ざかることになりました。

 

風邪もひいたことがなかった私が難病になり、休養を取る日々が続いたのです。

食べては吐いてとほぼ寝たきりの生活が続いたのですが、

周りの人たちの助けもあり、回復していきました。

 

そんなとき、高校の友達から昇段審査で4段とった5段とったといった話を聞き、

やってみようかなと思って少しずつ始めてみました。

 

剣道のいいところは引退がなく何歳でもできるところにあります。

防具や袴など、慣れ親しんできたものが違和感でいっぱいでしたが、少しずつ慣れていきました。

 

そんな中、変わらなかったのは感覚です。

剣道をしているときは、昔のままの自分ですが、まったく体が反応できません。

相手の技を返していたのですが、うけるだけで終わってしまうのです。

これは、なかなか難しいと感じました。

 

そんな中、昇段審査の申し込みの時期になり、

まだ期間もあるしきっと大丈夫と思って申し込みました。

とりあえず、週に2回練習をすることにしたのですが、あっという間に当日を迎えることに。

 

剣道の昇段審査は、5段までが各都道府県で受け、6段からは全国規模での開催になります。

私は5段を受けたので、周りには懐かしい友達や知り合いの方たちもたくさんいました。

 

審査内容は、3つあります。

1つ目が実際に防具をつけて行う実技で、

2つ目が防具を外して木刀を持って行う形。

3つ目が筆記試験です。

私は緊張しながらも昔の感覚を捨てて実技を行うと自分に言い聞かせていました。

 

そして、迎えた実技。

2月の寒い時期だったのを覚えています。

お互いにコートに入り、審判の「はじめ」で立ち上がり、昔の試合のような感覚になりました。

私は大いなる奇声を発し、攻めてから相手を崩して面を打ちました。

 

その時です。

足がガクッ一瞬崩れた。肉離れです。

ここからは、自分の心の中で話かけた。

開き直って、なんでも打ってきなさい!というスタンスでいこうと思った。

そこから、攻めて相手が打ってきたところを返すことで、どうにか実技を終えました。

 

ここからが今思えば笑えることがたくさん起きました。

木刀での形は、足がプルプルと震えながら行い。

筆記試験は足を伸ばしたりマッサージしたり動きながら行いました。

 

そして、審査終了時に結果受け取り、手続きを終えて病院を探しましたが、

時間が遅くどこも開いていません。

やってしまったなぁと思いながら帰宅しました。

 

昇段審査の結果はどうにか5段合格したので良かったのですが、

私が5段取得したので価値が下がらないか心配です。

 

何はともあれ、練習を十分に行っても、

心も鍛えないと剣道はうまくいかないなぁと大人になっていろいろ気づきました。

今日も心を鍛えるべく練習に励みたいと思います。



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