剣道に興味を持ったきっかけ

高校に入った時、女だてらに道具を持たずに戦える柔道をやろうとしていたのですが、

柔道は体重別になっているとうわさを聞き、それなら体重がわからない剣道にしようと、

隣にあった剣道部に入ったのが剣道を始めたきっかけです。

 

最初はなんて辛いスポーツなんだ、と思い、すぐ辞めるつもりでした。

夏は防具が暑いし、臭いし、冬は寒いし、足冷たいし、なんと言っても毎日「痛い」のです。

部活では男女混合でしたから、男子が相手だと面も胴も痛くて、小手に至っては毎日打撲です。

力で負けて良く倒されるし、二段打ちがなかなか出来ず、何度も打ち込みやらされて。

素振りで手はマメだらけだし、摺足と踏み込みで足の裏は剥けて痛いしで、

竹刀を払われると落としてしまうことも。

 

なんでこんなことしなくてはいかんのだ、と思いながらなんとなく数か月経ってしまったころでしょうか、

剣道に本当に興味を持つことになったきっかけがありました。

 

ある時先輩が、自分が通っている道場から師範を連れて来ました。

昇段審査に向けて上級生の指導をしてもらうためです。

練習を始める前に、師範が私の両てのひらを見て、

「基本がだめだな。剣道は後ろに隠れている手足が大事なんだよ」と言いました。

 

実は、私の両てのひらには、中指と人差し指にマメがありました。

剣道では、両手で竹刀を握りますが、実は左手の小指と薬指でしっかりと握らなくてはいけなかったのです。

右手は極端に言えば添えるだけ、振り上げとコントロールの助けをします。

右手で強く握っていると、スムーズな動作ができないのです。

 

二段打ちができないのも、腕の使い方の他に左足の対応が悪いから。

打ち込んだ後の体重が右足にかかりっ放しであるために、第二打を打つための左足が着いてきていないのです。

あまりにも奥が深い、と感じた私は、その日から「左」の鍛錬を始めました。

 

左手の小指と薬指だけで素振りをし、家ではビール瓶に砂を詰めて左手で素振りしました。

次第に二の腕の裏(良く女性がたるんで気にしているところ)に筋肉が付いてきて、

左手1本で竹刀が自由に振れるようになってきました。

摺足も、常に左足が次の準備態勢に入っているように気を付けながら、

意識してやり直し、その結果二段打ち、三段打ちが楽にできるようになってきました。

左手で振り下ろす力も早さも格段に良くなりました。

この頃には、もはや剣道は「スポーツ」ではなく、「武道」であるという認識に変わり、

練習も確実に「稽古」になりました。

 

大会会場でも、礼を重んじ勝っても相手の前で喜ばない、

そんな武士道を守る剣道にもっと興味がわき、結局大学でも剣道を続けました。

 

剣道ではただ打って的に当たれば1本くれるわけではありません。

心技体が揃わなければいけないのです。日頃の稽古の他に、集中力も非常に要求されます。

動きがとても早く、息さえ読まれてはいけない極限です。

剣道の日本選手権で「連覇」が難しいとされるのも、納得できる気がします。



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