剣道を通じた精神修養

剣道との出会いは小学生低学年の頃に、5歳上の兄について道場に行った時でした。

玄関で靴を脱いで元気に挨拶して道場に入っていく同じ年頃の少年達が輝いていて、

すぐに先生に入門をお願いしました。

 

今思うと大変なことだと思いますが、毎週二回の稽古を高段者の先生たちにつけていただきました。

稽古前の雑巾掛けから始まり、素振り、面をつけての基本打ちや技稽古、

更に試合稽古までを、二時間でみっちり教えていただきました。

 

剣道を通じて習うことは剣道の技術だけではなく、

礼儀作法、謙虚に自分を見つめ直す心、

そして決して折れない強い心を鍛えることの方が断然大切なことです。

更に、諸先生諸先輩から教わったことを無償で後輩に伝えていくのが剣道の美しいところです。

 

道場で稽古をする前に、数十秒の黙想の後に、先生と稽古をつけてもらう弟子達が礼を交わします。

一瞬もたらされる静寂の中で心を落ち着けてから稽古を始まめます。

また、稽古が終わるときにも同様に黙想の後に先生と礼を交わします。

今日の稽古の反省と感謝をするわけです。

日々の生活ではなかなか行わないことですが、

剣道では日本全国どこの道場でも同じようにルーティンとして行われます。

 

剣道の高段者で精神修養を十分行われた方は、心が簡単には動きません。

言い方を変えると、他人の動きや言動に簡単に動かされない心が備わっています。

 

剣道の極意は、相手を自分の思い通りに動かすことと言われています。

つまり、自分の視線、剣先の動き、相手との距離、姿勢、打とう感じさせる動作を通じて、

相手を自分の思う通りに動かし自分の得意な間合いで得意な技で打つわけです。

 

人間誰でも血気盛んな若い時期があり、そんな時は力任せに相手を打ちたいと思うものですが、

相手の心を揺さぶらない力任せの技は年齢を重ねた高段者の先生に簡単に見切られ、

応じ技を頂戴することがほとんどです。

 

高段者の先生は、剣を交えただけで、相手がどれだけ稽古しているかわかります。

先生を打ちたい一心で付け焼き刃の技を出すようでは、掛かる方の余裕のなさを露呈しているわけで、

見ていて憐れを感じさせるものです。

そばで見ている第三者には感じられなくても、先生との稽古の中では自分の成長を感じられるものです。

 

他人に褒められるとか感謝されるとかとは別次元で精神修養ができる剣道に魅力を感じる人々は多く、

オリンピック種目でないにも関わらず、世界中の老若男女が剣道を通じて修行をしています。

始める年齢は関係ありません。

是非、興味があれば近くの道場を訪ねてみてください。



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