体に叩き込まれた武士道

剣道に対して皆さんはどんなイメージをお持ちですか?

夏は暑い室内で稽古を積み、汗で臭くなった防具は洗えず、

冬はどんなに寒くとも素足で冷たい床で稽古し、足は霜焼けになる様な厳しいスポーツのイメージでしょうか。

また裏声の様な奇声をあげて相手に飛びかかり、

どちらが先に一本取ったか、いまひとつ分からないスポーツといったところでしょうか。

 

観戦する側も、防具を覆っているので選手の表情は分かり難く、

選手の感情を観客が共有し、一緒に盛り上がり易いスポーツでは有りません。

しかも上手な人達ほど、間合いをはかり、無駄な動きを一切しませんので

劇的な選手の動きに観客が湧く瞬間も多くはありません。

 

むしろ会場が湧くのは、試合前の面をつける前と、試合を終えて面を取る時では無いでしょうか。

ちなみに学生時代は男性が紺で、女性は白の剣道着に袴でした。

紺の道着は間違いなく男子を二割り増しで凛々しくし、白い道着も二割り増しで美少女にしてくれます。

ただし、二割り増しの特権が与えられるのは、立ち居振る舞いの出来た選手だけで、

立ち居振る舞いがしっかりしている選手は大体試合でも強いのです。

 

今のお子さんに人気のない理由の一つに、指導者が圧倒的に強いスポーツで、

理不尽な指導もまかり通っていた過去もあるので、親御さんが敬遠していつのかと思います。

大人になった今だからこそ言える事ですが、頭ごなしの指導にも意味がある場合が有ります。

理不尽な頭ごなしの指導が目指すのは、『基礎』を体に叩き込む事です。

体に叩き込まれた基礎は、考える前に反応するものです。

基礎が出来た人は個性や自分のやり方を大切にすれば良いのです。

 

今の世の中、「楽しく」「個性を大事に」といったお稽古事が全盛ですが、

剣道は自分を抑えて自分をコントロールする静かな精神世界の戦いを学ぶ事の出来るスポーツだと思います。

何せ、スポーツの名前に「道」が付いていますから、道を極めるスポーツなのです。

 

因みに、基本的に剣道は個人戦ですが、5人でチームを組んで団体戦を行う事も有ります。

どの順番でどの選手を出すか、戦法を考えるのもゲーム的要素が有り、個人戦に比べ、結構盛り上がります。

 

ところで、体に叩き込まれた基礎は、年齢を重ねた今でも役立っており、

肉体的には体幹がしっかりしていると自負していますし、

精神的には文句を言う前にゴールに向かって進んでみようと自然に思えます。

理不尽な指導であっても、先ずはやってみる事を叩き込まれたお陰かもしれません。



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